函館スプリントS [競馬展望]
「純粋なスピード能力勝負になる短距離戦は若くてフレッシュな馬が強い」というのが通説のようだけれど、地盤沈下がささやかれて久しい現在の勢力図であれば、昔の名前で走っているようなお年寄りにもまだまだ出番があると思う。昨年の勝ち馬ビーナスラインが有力なのは当然として、函館・札幌の洋芝実績に着目して、期待したいのは次の3頭。
- タニノマティーニ・・・昨年の同レースは先行して4着。近2走は惨敗続きもまだ見限れない。父ウォーニング、母父Never Bend系は02年の勝ち馬サニングデールと同じ。鞍上次第かな。
- ブルーショットガン・・・昨年の同レースは10番人気ながら直線追い込んで3着。前走も差のない4着と力の衰えはない。時計の掛かる芝は実績どおりベストの条件。
- リキアイタイカン・・・前半置かれる競馬が多いが直線の伸びを見る限り9歳を迎えた今年も衰えはない(は言い過ぎかな。でも通用する力はある)。こちらも時計の掛かるここなら。
犯人はこの中にいる!(安田記念) [競馬展望]
ダービーはヴィクトリーの出遅れで、まったく想定していなかった流れになってしまった。ナムラマースにはもっと積極的なレースをしてほしかったが、あの流れではたとえ前目につけていたとしても、能力全開とはいかなかっただろう。歴史的快挙を目の当たりにできたことを素直に喜びたい。実際、3コーナーあたりから内をグイグイと進んでいく女王の迫力はすごかった。
・・・さて、気分を入れ替えて安田記念。
中山記念以降に開催された1400~1800㍍の主だったレースをざっと見た。結果、現時点で3頭の馬に注目している。残り数日で3頭が出走した過去のレースを振り返り、人気等も勘案して最終的に1頭に絞り込む。香港馬についてはまったく知識がないので、そのあたりに明るい人のブログを拝見するなどして、買い目に入れるかどうかを検討するつもり。注目馬は以下の3頭。
1)エアシェイディ
サンデーサイレンス産駒が未勝利のG1はもはや3つしかない。そのうちのひとつが、この安田記念。キャピタルSや東京新聞杯とはレースの質が違うということだろうし、強調材料は少ないようにも思える。が、いかにもサンデーサイレンスの仔らしい瞬発力勝負に適性があるようでいて、実は底力勝負に向くのではないか、というのが私の見立て。05年のAJC杯、今年の中山記念などが本来の姿だとするならば、6歳にして初めて迎えるG1の舞台が、眠っていた才能を呼び起こす可能性もなくはない。
2)エイシンドーバー
近5年の傾向をみると、京王杯SCの前半4ハロンの時計が45秒5以下の年は、この組から本番の連対馬が出ている。今年はそれに該当。中でも馬場の真ん中をまっすぐに伸びてきたこの馬の脚が目に付いた。最近のG1でもっとも信頼できる鞍上、父ミスタープロスペクター系が強いレースでもある。残りの数日で、ベストが1400㍍である可能性がないかを検討する。
3)ジョリーダンス
ヴィクトリアマイル組からはこの馬。道中緩みっぱなしだった昨年は繋がらなかったが、今年の内容は例年の安田記念と比較してもそん色ない。この馬はただ一頭後方から追い込んできた。だれが乗るのかも知らないが、前走より前につけても同じ脚が使えるのだとすれば、この馬が勝つ可能性が一番高いのではないか。過去のレース映像を丁寧に見ていこうと思う。
神は舞い降りた!(東京優駿) [競馬予想]
過去5年の3着以内馬15頭を前走別に分けると、(1)皐月賞組、(2)トライアル1着orNHKマイルC3着以内のいずれかに絞られる。(1)に関しては、中山から東京にコースが替わることで順列に変化が生まれるかどうか、(2)に関しては、これまでの勢力図を塗り替えうる存在がいるかどうかをそれぞれ検討することで、馬券は的中することになる。
そこで今年の皐月賞。
12.2-11.2-12.1-11.6-12.3-12.3-12.3-11.6-12-12.3
ヴィクトリーとサンツェッペリンがよどみない流れで引っ張り、そのまま押し切った。2頭にとって楽なペースでは決してなく、出走メンバー中、上位の能力があったからこそのパフォーマンスだった。ただし、東京で行われるダービーでは、より末脚の切れに特化した能力が求められる。実力は評価しつつも、血統や戦績などから適性で上回ると思われるフサイチホウオーを上位に取る。この組から見直せるのはナムラマース。エンジンの掛かりの遅い馬で、小回りコースの内で窮屈な競馬を強いられた前走は度外視。広い東京に替わって巻き返しが見込める。
次に3つのトライアルを検討する。過去にハーツクライやインティライミなどが飛躍を遂げた京都新聞杯だが、今年はメンバーレベル、内容とも疑問が残る。青葉賞は本番と同じコースでもあり、それなりに評価しなくてはならないが、勝ったヒラボクロイヤルとナムラマースは毎日杯で対戦しており、人気面を加味すると、着順通り後者を上位に取りたい。直線で不利のあったフィニステールは気に入っている馬だが、春のクラシックでダンスインザダーク産駒の活躍はあまりなく、今回は軽視する。
最後にプリンシパルS。
12.7-11.6-11.8-11.5-12.7-12.6-12.1-11.2-11.5-11.9
2000mに距離変更後はまったく本番で通用していないが、今年は小さな期待を抱かせる馬が出現した。中盤4ハロンが緩まず、かつ最後の3ハロンが11秒台の連続。余裕を持って差しきったゴールデンダリアは、文句なしに同レース史上最強の挑戦者だろう。血統からは2000m以下がベストであったり、デビューから馬体が減り続けていたりと不安材料はあるが、可能性にかけてみる価値は十分にあると思う。
以上から導き出される結論は、
◎フサイチホウオー
○ナムラマース
▲ゴールデンダリア
△ヴィクトリー
△サンツェッペリン
明日は生観戦。馬券はオッズとの兼ね合いだが、いまのところ○の複勝と◎への馬連、ワイドの予定。「戦いの神」にすべてを委ねる。
ε=(ノ゚ー゚)ノタダイマ [競馬予想]
初心に帰って―忘れな草賞 [競馬予想]
更新が滞っていたのにはいくつか理由があって、そのうち最も大きいものは、みなさんが想像するであろう「当たらないから」・・・ではなく「忙しいから」。そんな中でも馬券の方はちょくちょく買っていて、それなりに好調で推移している。なのにどうしてブログの予想は当たらないのだろうと思って振り返ってみたら、当たる当たらない以前の問題だと気がついた。「思考の過程を記録」するブログであるはずが、過去の傾向に当てはめるだけで、あまり「思考」した跡が見つからなかった。更新を再開したのにもいくつか理由があるが、そのうち最も大きいものは「忙しくなくなったから」でも「当たりそうなレースだから」でもなく、「反省したことを形に残しておきたかったから」。桜花賞は思考を省いても当たりそうなので、いわゆる「残念桜花賞」を予想する。
当てにならない血統だが―スプリングS [競馬予想]
同じ中山コースで行われたG1に出走していた馬が2頭。当然どちらも上位人気に推されるだろうが、中盤で徐々に順位を上げるスムーズな競馬だったフライングアップルよりも、タメ殺して直線で詰め切れなかったマイネルシーガルの方が能力は上だと思う。
過去5年の連対馬10頭はすべて(1)2勝以上、このうち最低1勝を芝コースで挙げていた。今年この条件を満たすのは、フライングアップル、サンツェッペリン、ショウワモダン、エーシンピーシー、シベリアンバード、マイネルシーガルの6頭。
逃げるのはショウワモダンだろうが、内枠のスクリーンヒーロー、鞍上を替えてきたフリオーソあたりも前に行きたい構えだから、そう緩んだペースにはならないはず。直線だけの競馬で勝ったきた馬よりも、底力の問われる流れを経験してきた馬を上位に取りたい。
というわけで、休み明けの黄梅賞を速いペースを先行して押し切ったシベリアンバードに期待する。調教映像は見ていないが、新聞紙上では絶好の内容と評されている。サンツェッペリンががむしゃらに勝ちにくることはないだろうから、頭まであると思う。不安なのは血統だけ。
【購入馬券】 シベリアンバードの単勝5000円、複勝1万円
トンネルを抜け出せ!―中山牝馬S [競馬予想]
トンネルの向こうはなかなか見えてこないが、内容自体はそう悪いものでもないと思うし、馬券成績自体は好調。ここの予想もそのうち当たると思う。最近は言い訳ばかりが口をついて出てくるが、その見苦しさも含めて記しておくことに意味があるはず。
過去5年の勝ち馬には揃って(1)芝1600㍍以上の重賞連対実績があり、2着馬も03年テンエイウイングを除けばこの条件を満たしていた。テンも道中も緩まず(2)追い込み有利の流れになりやすく、血統からは過去5年で4頭が馬券に絡んでいる(3)Grey Sovereign系を強調できる。ローテーションからは圧倒的に(4)京都牝馬S組が優勢で、特に凡走した馬の巻き返しが目立つ。同じ一流牝馬が揃う一戦でも、適性が異なるためだろう。
マイネサマンサとアサヒライジング、マドモアゼルドパリ(と安藤光)。強力な先行馬3頭がいる今年は、05年のような緩いペースにはならず、例年通りの後方待機組に有利な流れになると考えられる。であるならば、過去の傾向に照らし合わせるアプローチは力を発揮できるはず。
(1)~(4)の条件すべてを満たすサンレイジャスパーは1800㍍で最も安定した成績を残しており、有力だ。ただし、過去の傾向からはGrey Sovereign系の差し馬は2、3着止まりとなっていて、配合パターン、戦績が酷似しているヤマニンアラバスタもここは3着に終わった。この馬自身も好走しながら勝ち切れないケースが多く、ここも何者かの後塵を拝する可能性は高い。
初重賞勝ちを飾ったフラワーCと同じ舞台でキストゥヘヴンの復活Vに期待する。これくらいの距離でテンから速くなる展開はベストといえるだろうし、阪神コースで勝ってはいるが、繊細な気性を考えれば、関東で競馬ができるのもいいだろう。桜花賞以降の5戦は、長い距離や牡馬相手の不向きな流れのレースばかりで、この馬の能力に陰りはないと思う。まとめて差し切ってくれるものと信じている。
【購入馬券】キストゥヘヴンの単複1万円ずつ。
サンレイジャスパーとのワイド5000円
不完全な結論―弥生賞 [競馬予想]
どうも色々な意味でめぐり合わせが悪いが、気にせず臆せず今週もマイペースに重賞予想を続けたい。
過去5年の3着以内馬15頭はすべて(1)2勝以上を挙げていた。今年、クラシックを狙う馬としては当たり前とも思えるこの条件を満たすのは、メイショウレガーロ、インパーフェクト、アドマイヤオーラ、ドリームジャーニー、モチ、マツノショウマ、タスカータソルテの7頭。
Grey Sovereign系の鬼門とも言われる中山コース。はたしてジャングルポケット産駒の適性はどうなのか。ここでタスカータソルテが勝つようなら、もっと競馬の上手いフサイチホウオーの皐月賞は決まったようなものかも知れない。それでは面白くないので、ここは負けるほうに賭けたいと思う。
ドリームジャーニーは走法からマイラーであると考えているので、能力でまとめて面倒を見る可能性はあるにせよ、積極的に買う要素はない。メイショウレガーロにはまったく大物感を感じない。マンハッタンカフェ産駒ならココナッツパンチの方だと思う。
で、残ったのはアドマイヤオーラということになる。父がこのレースの勝ち馬で、兄は一昨年2着。鞍上に弥生賞男を迎えて、勝ってくれといわんばかりのお膳立て。だが、いまだに種牡馬アグネスタキオンを信用できないでいる(≒ロイヤルスキーという考えからいまだに離れられない)私にとって、直線平坦の上がり勝負3連対くらいでは、すべてを賭けるには心もとない。今年は荒れるとみた。
荒れるとみたはいいが、その犯人がどの馬であるかは皆目見当が付かない。なので、父ナリタトップロードへの贔屓と御神本ジョッキーの腕に期待するという不完全な結論で締めくくる。
【購入馬券】 インパーフェクトの複勝5000円
自信の本命―中山記念 [競馬予想]
過去5年の勝ち馬をみると、03年のローエングリンを除いて(1)芝1800㍍重賞に連対実績があり、2着馬に目を向けても1800㍍巧者の名前が並ぶ。血統面からは(2)父か母父にNorthern Dancer系の血をもつ馬の活躍が目立ち、特にNijinsky、Sadler's Wells、Lyphardなど欧州テイストの強い血統に向く。今年、2条件をともに満たすのは、ローエングリン(父父父Sadler's Wells)、ブラックタイド(母父父Lyphard)、グランリーオ(母父父Nijinsky)、ペールギュント(母父Lyphard)の4頭。
ダンスインザモアは(2)の条件に該当しないが、Nijinsky3×4のクロスをもち、スプリングSを勝った中山1800㍍は最も適した舞台。シャドウゲイト、インティライミ、グランリーオと強力な先行型が揃い、前走同様に末脚の生きる流れになりそうなのも有利だ。
サンデーサイレンス×Lyphard系の血統構成の馬が3頭出てきた。確率的にどれか1頭は馬券に絡むとみて、ブラックタイド、ペールギュント、シャドウゲイト(逆配合)を相手にとる。前走で裏切られたサンデーサイレンス系×Lyphard系のトウショウシロッコは、購入を見送った。
数少ない読者の方は、ご存知だと思うが、当ブログの予想は昨秋のJCダート以来一度も当たっていない。そんな状況で説得力がまったくないのは承知の上。このレース、今年一番の自信がある。
【購入馬券】 ダンスインザモアの単勝17000円
11、15、16への馬連を1000円ずつ
叩かれて強くなる―アーリントンC [競馬予想]
コース改修後初めての施行となるが、阪神1マイルの勝ち馬像は改修の前後でそう大きく変わっていない印象なので、過去5年の傾向をそのまま参照する。連対馬10頭はすべて、(1)1400㍍以下のレースに連対実績があった。また、後にダービーを勝ち、世代頂点の実力を証明したタニノギムレットを除けば、勝ち馬はすべて(2)前走で4角2番手以内の競馬をしていた。2、3着馬にも先行脚質の馬が多く、前へ行けるスピードやセンスは想像以上に重要だ。今年のメンバーで以上2点をともに満たすのは、エーシンエスヴィー、ディープスピリット、ビュティフルローズ、トーホウラムセス、ワンダースティーヴ、エーシンビーエルの6頭。
実績面に目を向けると、連対馬10頭中8頭までが(3)オープン3着以内の成績を残していた。また、血統からの傾向では、サンデーサイレンスの子、孫が未勝利。逆に活躍が目立つのはダートもこなしそうなMr.ProspectorやRobertoの系統だ。(1)(2)を満たす馬の中に、(3)の実績を残した馬はおらず、シンザン記念4着のエーシンビーエルがそれに準ずる。ただこの大外枠。本命に推すまでにはいたらない。
血統面に注目して本命はディープスピリット。レベルの高かったラジオNIKKEI杯でコンマ5秒差。今年のメンバーならば及第点と言っても良く、前々につけることの多いこの鞍上も魅力だ。このレースに強いRoberto系マヤノトップガン産駒。使い詰めだが叩きつつ成長するのがこの系統の特徴でもある。人気のトーセンキャプテンは1400㍍以下、阪神コースの経験がなく、母父サンデーサイレンスの不振も減点材料といえそうで、ここは嫌って妙味がある。枠順は不利だが実績十分、ラストウィークの本田騎手が本来の積極的な競馬を見せればローレルゲレイロが相手。ほかにアロマンシェス、内枠に戻ってアドマイヤヘッドにも注目したい。
【購入馬券】ディープスピリットの単複5000円
馬連はローレルゲレイロへ2000円
④⑤⑯へ1000円ずつ






